日本電気硝子は,CRT用ガラスの製造子会社である中国の福建電気硝子有限公司を解散する。世界的な市場の縮小に伴う生産拠点の整理の一環という。日本電気硝子はこの解散にかかわる費用を特別損失として2009年4月~6月期決算に約20億円計上する。

 この中国工場の閉鎖により,日本電気硝子のCRT用ガラス工場はマレーシア1カ所となる。日本電気硝子では今後も市場の縮小に合わせて事業を縮小し,最終的には撤退する考え。ただし「固定資産の減損処理も済んでおり,現時点で赤字は出ていない。ほかの事業の足を引っ張らない限りは続ける」(同社広報)。